という事で、ザ・スクリーマー記事の後編。
前編で書いた通り、このゲームは色々シビアだ。
情報が少なく、NPCに聞いて回らないといけないし、アクション性があって、ほっといても敵とエンカウントして攻撃されてるし、ダンジョン内は罠だらけでしかもエンカウント率高いし、そして死ぬとセーブデータが削除される。
なかなか、現代では見られないほどの厳しいゲームだ。
しかしまあ、今では攻略サイトもあるし、敵の強さや武器の能力は最初から分かっている。めんどうくさいパスワード入力式の扉も、わかった状態で始められる。
その優位性を生かして、約30年越しのチャレンジを進めてみる。
2Fをうろうろして、お金がたまってきたら、「バチルスクリーナー」というのを武器屋から購入する。これは毒からの回復用のアイテムで、しかも無限に使う事ができる。上の方の階はみんな毒使ってきたり、毒のトラップがあったりするので、このアイテムは必須。絶対買っとけ。
上の方はだんだん敵もおどろおどろしくなってくる。
こいつはダークドッグ。3頭の犬で、管みたいなのがいっぱい生えている。
犬+管という事で、これは「遊星からの物体X」を想起させる。ほぼ間違いなくモチーフにしているだろう。
こちらはプロテクトスネーク。
これはもう見たまんま、映画「エイリアン」に出てくるエイリアンの幼生(?)状態の、フェイスハガーがモチーフになっているのだろう。
こんな風に、SF映画を参考にしたと思しきデザインの敵も結構出てくる。
個人的に好きなのが、このヘルエンジェル。マントヒヒが元になった遺伝子改造系BEASTだ。
猿+天使の羽というデザインも良いが、カラーリングや、縦に並んだ目など、あらゆる面で不気味で、単にグチャドロなモンスターよりよっぽど怖い。
このBEASTが、BIAS最強レベルのファイアーバード。とにかく硬いし、こちらの攻撃もいまいち当たらない。レベルの低いうちはまず殺される。なので逃げるしかない。
これが、ザ・スクリーマー界最高のカモ、キャリーベイビー。なんか人間の背中に取りつく、寄生的なBEASTだ。
で、強いっちゃ強いんだけど、単に体力が多いだけなので、時間をかければ倒せる。最初は3分以上かかるかな…。とりあえずずーっとしゃがんで撃ってるだけだけどね。
そして倒すと、5000ものBPをもらえる。超破格。他のBEASTなんて、良くて2~300くらいのBPなので、一匹で5000がどれくらい高いかが分かる。
さて、このゲームのダンジョンは全部で6F構成で、その最上階である6Fは片道切符(行ったらもう戻れない。クリアするか死ぬかである)なので、実質冒険をするのは5Fまでとなる。
ちょっと、3Dダンジョンゲームとしては少ない数字かな~、とも思うが、実際プレイしてみるとそうでもない。
というのも、このゲームの2~4Fは、2つのエリアに分けられる。1つは、まっすぐエレベーターで上がっていくルートで、こちらは4Fで行き止まりになる。もう1つは、3Fで落とし穴に2Fに落ち、そこから別のエレベーターで上がっているルート。こちらでは、5F・6Fにも上がれる。
この2~4Fのエリアは、それぞれ出てくる敵も全然違っていて(6Fに至るルートの方が強い)、従って全然別の地域と言っていい。だから、6F構成の割には、ボリュームを感じる。
ちなみにこのSSは、落とし穴から落ちているところ。いちいち絵が挟まるのがいいね。
そして、最高のLv25に達したら、いよいよ最終階である6Fに挑む事になる。
各能力も最高の250になっているし、HPも255だ。
ここで一つ注意。
攻略サイトにも書いてあって、自分でも気をつけていたのだが、失敗した事があった。
このゲームでは、BPが65536を超えてしまうと、0にリセットされる(つまり2バイトで管理している)。この事は知っていたのだが、私はここで言う「BP」を、その時FRDに記録されている、つまり首屋に持って行くと0になる方のBPの話だと思っていた。これが65536未満なら大丈夫だろう、と。
しかし、実際には違った。恐らく、そのFRDのBPも65536でリセットされるとは思うが、真に気をつけるのは、累計経験値の方だ。こちらが65536を超えると0になる。だから、累計経験値が50000の時に、BIAS内部で20000BP取得して首屋に戻ると、累計が65536を超えているのでいったんリセットされ、レベルアップしないばかりか、次のレベルまでがとんでもなく高い数字になってしまう。
最高Lvである25になるのに必要な累計経験値が55800なので、リセットされるまでの天井である65535がやたら近い。もしLv24の状態でBIAS突入したら、必要なだけ稼いだら戻るスタイルにしないと、泣く事になる。
「そんな簡単に65536なんか行かないだろー」とか思ってたら甘い。上に書いてある通り、キャリーベイビーのBPは5000だ。4匹倒せばもう20000行く。はっきり言って、気をつけないと65536を超えると思っていた方がいい。
という事で、もしこれから先ザ・スクリーマーをやるという人がいたら、そこだけ強く指摘しておきたい。
で、6Fまで行く。その手前のエレベーター前には、最後のNPCの「サムライ」が待っている。
このサムライからは、最強の武器である、サムライブレードがもらえる。が、これをもらうためには、クソめんどうくさいわらしべ長者イベントをこなさないといけないので、私は手に入れなかった。店で売ってる最強武器のレーザーランチャーを買って、最後までそれだ。
そもそも、サムライブレードは近距離武器なのに対し、レーザーランチャーは遠距離武器だ(※ただ、戦闘中はどんな武器を持っていようが、弾を撃つような演出で表現される。遠距離武器の方が、遠くの時点で処理できる形になる)。なので、単純に攻撃力はサムライブレードの方が上でも、総合的にはレーザーランチャーの方がいいかも知れない。
6Fは、このSSのように、だだっぴろい空間になっている。
壁が全然見えないのだが、実際にはところどころにあり、壁にぶつかるところまで来ると上からガラガラッと降りてきて、頭をぶつける。
そういう仕組みなので、とにかく現在位置を見失いやすい。その上回転床もたくさんあるので、よーく画面を見て、少しでも疑問があったらワイドマッパーを使って現在座標を取得しながら行かないと、ものすごい変な位置にいたりする。
いや、ほんと最後まで苦しいゲームやで…。
そして、最終目的のBEAST、ガーディアンに挑む。こいつを倒すのが、政府が与えた最終目的だ。
ちなみに、不思議な事だが、この6Fにはガーディアンが出る場所が2か所ある。どちらに行っても同じように戦闘になり、同じイベントが発生する。
なぜラスボスが2か所にいるんだろうか…。そこについては何の説明もないので、すごく不思議な感じがする。
んでガーディアン戦。
まあ、ファイアーバードとかキャリーベイビーとあんまり強さ的には大差ないので、サクッと倒せる。
ガーディアンを倒すと、エンディングに突入する。
ガーディアンが「ま、まってくれ」と声をかけてくる。
と、ここから短いけど、色々面白いエンディングになるので、ここまでやっといてなんだがネタバレ防止で残りは割愛しておく。
という事で、マイナーではあるけども半ば伝説的となっているサイバーパンクRPGを、改めてこのタイミングでクリアしてみた。
いやー、長かったけど、なかなか楽しめたわ~。
これを作ったマジカルズゥの人たちは、このあと解散して、一部の人はツァイト(Z's Staffの)を作ったようだ。まあそういうのもあって、ザ・スクリーマーも続編等はなかったんだけど、こういう雰囲気のゲームをまたやってみたい気もするね。バイオショックとかをやればいいのかな。
(終わり)
- 2014/07/23(水) 23:00:00|
- オールドゲーム攻略
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| コメント:3
ザ・スクリーマー、雰囲気がすごく良かったですよね。
当時、プレイ中、セーブデータ保護のためフロッピーディスクにプロテクトを貼っていたような記憶があります。
けっきょく戦闘システムが合わなかったので最後までプレイできませんでしたけど。
- 2020/10/03(土) 10:32:36 |
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- ウツロ #-
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>ウツロさん
雰囲気最高ですね。この設定を受け継いだ続編が発売されていない事が残念です。
権利も継承されていないだろうし、リメイク等が出る可能性が低そうなのももったいない…。
- 2020/10/03(土) 17:16:55 |
- URL |
- TOM(管理人) #Ohl5bwZ2
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ほんと残念です。
サイバーパンクに賞金稼ぎと好きな要素がつまってました。
今はSFじたいが下火ですもんね。
記事に書かれていたバイオショックもかなり面白かったのですが、その後、にた系統あんまりでませんし。
- 2020/10/03(土) 22:42:52 |
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- ウツロ #-
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